検査の日々から手術まで

癌研に行ってからは、前の病院でもやった細胞診をもう一度やりました。

結果は、やはり悪性の癌。しかも、原発ではないようでした。

その日から原発探しが始まりました。

母は、胃の調子が悪いから胃がんかも。と不安がりましたが、結果はきれいな胃でした。その後大腸ファイバーもしましたが、ポリープもなく、きれいな大腸だったようです。PET検査でも、その他の怪しい個所もありませんでした。ただ、やはり耳の下付近と首辺りにはあるようでした。

 とにかく、首のリンパまで広がってきているし、手術しないと・・・ということで、バタバタと予定や日程が決まっていった覚えがあります。

先生も、原発不明で、リンパにも転移がみられるということで、とても急いでくださいました。通常、手術まで2~3か月は待つようですが、母の場合、初めて癌研に行ってから、1か月半後くらいには手術していたような気がします。

 

この間、姉がすべて病院へ付き添ってくれました。たまに父も一緒に行きましたが、あまりあてにならなかったようです。。。

今後も続く病院通いは、すべてと言っていいほど、姉が行ってくれました。

妹はまだ子供も小さかったので、往復4時間近くかかる病院へは付き添えませんでしたし、私たちも自営業で長時間仕事を空けるわけにはいきません。

姉には相当な負担をかけてしまっていたと思っています。

なので、私は出来る時は、有明まで車を走らせて迎えに行きました。

都心の車の運転は、正直不安もありましたが、大腸ファイバーの検査の時に内緒で迎えに行ったら、電車で帰るの不安だったの。ととても喜んでくれました。この時が初めて迎えに行った日なのですが、帰りの車の中で、母と姉と私の3人で見た銀座のビル群のきれいな夜景は、いまでも忘れられません。あの日から母とはもちろん、姉とも急速に仲良くなっていったような気がします。